シークレットギグなのに、シークレットにしない

秀逸だったGLEAT版尾道現象6人タッグマッチ
鈴木健.txt 2026.10.17
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一日にあった件を昼と夜に分け、別々のtheLetterに書くとどれがいつの出来事なのかわからなくなります。あれは昨日だったか、今日だったかみたいに。特にここ数日は例のアレで、頭の中の時系列がゴッチャゴチャに。

さらに本日のレターは「工藤めぐみ40周年記念大会」の取材から戻ってきて書いているので、記憶の優先現象が発生しております。それでもちゃんと10月16日のことを記します。

まずは正午より東陽町でサムライTVの2AW10・12後楽園大会中継MA収録。実況の塩野潤二さんは毎回必ずといっていいほど予定よりも早い時間に到着される方で、30分前などはザラ。対する私は典型的なギリギリ星人。

なので、いつもお待たせしてしまうわけです。ご本人は「いやいや、自分が早く来ているだけで健さんが遅れたわけではないですから」とおっしゃるのですが、じゃあ実際に遅れたらどう変貌するのかと、常々思っていました。

で、今回は体調的なものもあり(まだ動くのが少しシンドい)15分ほど遅れてしまいました。スカパー!放送センター受付には入館と退館時間を記すようになっており、それを見ると塩野さんが何時に入っているかがわかる。その日も30分前だったので、実質45分も待たせてしまった。

さすがに「この野郎! 俺を45分も待たせるとはどういう了見だ、ゴルァ!」となるなと、ケンシロウの前で死を覚悟した巨大な虎の心境でMAルームにいったのですが、塩野さんはノア中継オープニングのフレンドリーなあの感じのまま「いえいえ! 全然待ってませんから。大丈夫ですよ~」と定刻を過ぎてもビタ一文、豹変しません。

おかげで、負い目を感じずに第1試合に出た初見の外国人選手・シュレディーを気兼ねなく掘り下げられました。この何もかもが洗練された令和プロレスにおいて、久々に“自分のやりたいことを雑にやったら、やりきった感を隠せずにいる系レスラー”を見た気がします。やはり物事、雑な部分も必要です。

メインの2AW無差別級戦、滝澤大志vs花見達也は30分超えの大熱闘。正直、ここまでやって獲れなかったら花見はどうやったらベルトを獲れるんだ!?と思うぐらいの闘いを繰り広げながら、それでも獲れず。

実は後楽園大会当日の夜にあった新日本プロレス両国国技館帰りの電車で、花見の地元(&ワイの地元)会津若松のプロレスバー・インフィニティさんのマスターと会いまして、ハナタツ選手を応援するために東京まで来ていたと。そこでも「あそこまでやって勝てなかったら、どうすれば…」と無念がっていました。同世代の仁木琢郎、若松大樹、ナカ・シュウマとみんながすでに団体最高峰のベルトを経験者となった中、一人ほかとは違う物語を歩んでいる。

それが最終的にポジティブなものになるのか、このタイトルとは縁なきままに終わるか。私は中継でなぜ花見達也というプロレスラーがすでにタッグのベルトを戴冠しているにもかかわらずシングルは獲れずにいるかの私見を述べています。あくまでも私見です。でも、そこはなんとなく2AWのファンが思うことではないかと。

サムライTV 2AW10・12後楽園ホール大会中継は10月18日(日)22:00~より本放送です。ご覧ください。

その後、一度帰宅してから取るものを取ってすぐにGLEATのBASEMENT MONSTAR大会へ向かいました。2日後に迫っている渡辺壮馬選手の闘道館イベント(及び11・15石田凱士選手分も)の告知&予約受付を含めての取材です。

この日の大会はGLEATオフィシャルファンクラブ「G組」会員限定イベントということで、オールスタンディング形式。テキストで内容をアップするのは可能ですが、写真に関してはNGで、なかばシークレットギグです。

オープニングでは「G組」のニューロゴが発表された

オープニングでは「G組」のニューロゴが発表された

にもかかわらず、このtheLetter用に画像の使用を許可していただきました。ミスター・ポーゴ様だったら「いいか、これは特別だからな。特別だぞ!」と“特別”であることを強調しまくったと思われます。なので、画像を晒したくてもできないFC会員様がいらっしゃるのであれば、私のようなポッと出の人間の分際で使ってしまうのをお許しください。

実際「これは絵として面白いからポストしたいわー!」と思える場面が続出の大会に。まず、第1試合では5WAYによる次期G-RUSH王座挑戦者決定戦がおこなわれ、ヴァンベール・ジャックが最後まで勝ち残りこの日のメインで渡辺壮馬にチャレンジすることが確定。

ARASHI、佐藤☆恵一、木下亨平、かぴぃとの5WAY戦を制しメインのタイトルマッチに駒を進めたジャック

ARASHI、佐藤☆恵一、木下亨平、かぴぃとの5WAY戦を制しメインのタイトルマッチに駒を進めたジャック

壮馬選手は現在G-INFINITYと2冠王。18日の闘道館イベントにおけるプレミアム撮影会は、2本のベルトを入れての実施を予定しており、この防衛戦の結果はこちらにも大きな影響が及ぶものだったのです。

イベントに出ていただく立場的には、どんな手を使ってでも防衛し「2本のベルトを入れて撮影!」をウリにしたい。ただ、相手のジャックも小学生の頃から見てきただけにチャンスをモノにしてほしいという気持ちがある。よりによって、この2人がこのタイミングでやるか…と、複雑な心境になる中、第2試合開始前でそのようなよこしまな考えがまたたく間に吹っ飛ばされます。

今までは新人らしさ以外の個性を発揮していかなかった山本丈が、入場時にオタ芸のようなダンスを披露。デビュー以来、もっともイキイキしとりました(これホント!)。将来は平田一喜やディスコ・インフェルノのばりのダンサーキャラに成長するかもしれません。

デビュー4ヵ月弱でダンスを披露した山本丈。いつもは牢名主のように厳しいTさんも後ろで楽しそう

デビュー4ヵ月弱でダンスを披露した山本丈。いつもは牢名主のように厳しいTさんも後ろで楽しそう

そして、もっともFC会員向けのスペシャル感を発揮したのは第4試合。カード的には河上隆一&田村ハヤト&伊藤貴則vs石田凱士&KAZMA SAKAMOTO&大門寺崇と、なんの変哲もないGLEAT正規軍vsBLACK GENERATION INTERNATIONALの6人タッグマッチだったのですが…6人全員が、自分以外の人間に転生し登場。

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