地方巡業文化と付き人制度のあれこれ

ニコプロ「どーのこーの」で北海道巡業に参加できなかった佐藤光留選手を励ます
鈴木健.txt 2026.11.05
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44年前に蔵前国技館でタイガーマスクと小林邦昭が闘った11月4日は、ニコニコプロレスチャンネル「河野真幸のどーのこーの」9月号に出演。はえ? 9月号?

どういうことかというと、月一番組にもかかわらず運営さんの多忙等により8月以降ずっとお休みしており、先週9月末に配信したのがその8月分で、11月に9月分&10月分、11月分はどうやら12月にズレ込む模様で、アバウトにもほどがあるスケジュール。つまり、この11月と来月は2回配信する。

というわけで、今回と次回(11月18日)はゲストを呼ぼうとなり、この日は現在欠場中の佐藤光留選手、18日は296さんに白羽の矢を立てた。実は河野選手、先週のどーのこーのは全日本プロレスの北海道巡業の真っ只中であり、先に入っていた天龍プロジェクト新木場大会へ出るためにいったん帰京。2日後の31日には再び美幌町から合流し、11月3日の札幌まで道内を巡業、その日のうちに東京へ帰ってきての翌日がニコプロというスケジュールだった。

それに対し、全日本へのレギュラー参戦を続ける光留選手はもう何年も北海道巡業に出るのが当たり前の日常を送ってきたにもかかわらず、今回は参加できなかった。なので、お土産を買ってきて励まそうというわけだ。

河野選手が買ってきたのはROYCEのポテトチップチョコ、六花亭マルセイバターサンド、ジャガポックル、そして松尾ジンギスカンのカルパスという、テンプレのようなチョイス。プロレスの巡業中は、むしろここまでベタなものを購入する機会がないので、ひかるんはすこぶる喜んでいた。ちなみに、ジャガポックルは元カノの好物だったらしい。

で、ありがたいことにわたくしめもお土産をいただいたのだが、缶詰を見るとトドの大和煮。ジビエに関してはむしろ好む方だが、これは未経験だ。

トドといったらナショナルジオグラフィックやYouTubeの北極番組でよく見るものの、食材という位置づけではあまり認識していない。ましてやこの業界にいる者であれば「トド」と聞いたら、もはや熱血プロレスティーチャー・小佐野景浩さんだ。

トド

トド

小佐野さんと私

小佐野さんと私

小佐野さんは、若い頃から「トド」の愛称で呼ばれていた。ジャイアント馬場さんがつけたのかどうかそのあたりは定かでないが、ネイチャー番組を見るたびにそれを思い出す。

まあ、トドはトドだけにやはり身構えてしまったが、実際に食すと大和煮として加工されているため、トドと言われなかったらわからないほどに、ちゃんと大和煮。好きこのんで大量に食べるものとは違うが、酒のツマミにはいいのでは?という感じだった。

そうやって北海道土産をつまみつつ、プロレス界における巡業の話で盛り上がる。特に全日本は新日本と並び、昭和の時代から地方巡業を令和の時代になっても継続しており、採算的には難しい現代になってもそれを絶やさずにやっているのは敬服すべきことだ。

昔は巡業に出ると“コインランドリー文化”というものがあった。道中、若手選手にとって最大の仕事は選手たちのコスチューム等の洗濯。

だから、まずは街の中にランドリーがあるかどうかを確認する。今はけっこうホテル内に施設が整ったものの90年代はそれもなかったため、ランドリーがないと若手は室内で手洗いしていた。

時間を費やす仕事であれど、街へ出れば先輩たちに囲まれた環境から解放される。そうした中、たまたま同じ都市で他団体の興行もあると若手同士がランドリーでカチ合う。

そこは同じ境遇にある者同士だからすぐに打ち解けて、お互いの団体の情報交換をしたり、自分の悩みを聞いてもらったりしていた。会社対会社だとライバルであっても、若手たちにとってはそれが貴重な場だった。

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