権限を持っている人間ほど見られる立ち振る舞い
10月7日はDDT公式サイト用取材で彰人選手をインタビュー。10・18後楽園ホールでDDT UNIVERSAL王座に挑戦するのだが、前日の新日本プロレス石狩大会でおこなわれる田口隆祐vsディック東郷のタイトルマッチの結果が出るまでは、どちらと闘うかが決まらないという状況。
そのため、いずれもチャンピオンとしてDDTのリングへ上がることを想定し、聞く形になる。これは裏を返せば、負けた選手についてどんなに見どころや彰人本人の思い入れを語っても、当日を迎えた時には“無”になってしまっている。
で、実際に話を聞くと田口選手に対しても東郷選手に対しても実に意味のあるいい話を語ってくれたのだ。だから、どちらか一方のカードが実現しないのは、ラオウがケンシロウへユリアをくれてやる時に匹敵するほどあまりにも惜しい。
仮に田口が防衛し、翌日に乗り込んでくるとしよう。そこで彰人が勝って新王者になったあかつきには、前日に挑戦して獲れなかった東郷との防衛戦もやれまいか。そんなことを思ってしまった。
彰人自身もタイトルマッチ20時間ほど前に相手が確定するシチュエーションはハンディにならないとしながら、本意でどちらとも対戦したいと言っていた。その思いのあまり「前日が引き分けに終わったら、次の日に僕が入った3WAYによるタイトルマッチなんてどうですかね?」と名案を提示。
それほどの熱量でいるから、本当に田口であっても東郷であっても好勝負になるのは間違いないだろう…はい、この書き方はダメです! 「間違いない」と断定したあとに「だろう」と推測の言葉を持ってきたら、辻褄が合わなくなります。
これを逆手にとって、よく村田晴郎さんが実況で私の発言に「それは間違いないでしょう!」「必ず実現するはずです」などと返すのですが、意図的にネタで言っています。ここはちゃんと「言い切りなのかそうじゃないのか、どっちなんだよ!」と、画面の前で突っ込んでください。
それはさておき、今回のインタビューで確認したかったのは取締役副社長とプレイヤーの二足の草鞋を履く立場にある人間が、自分でタイトル挑戦に名乗りをあげることの心情に関してだった。いわゆる裏方を兼務するようになった以後、彰人はそちらの業務を優先しリングに上がり続けてはいるものの、メインストリームにはさほど関わらず来た。