8年前に予感した政岡純の野心の行方
10月4日、プロレスリング・ノア国立代々木競技場第二体育館大会へ。シングルリーグ戦「N-1 VICTORY」優勝戦がおこなわれる。もちろん、その行方も楽しみだったが(征矢学vsYoshiki Inamuraを予想したがハズレ)、感慨とともに見たのはセミファイナルのGHCジュニアタッグ選手権試合だ。
都内の大会場で、その男はセミを務めるまでになった。すでにタイトル戦自体は3度経験しているものの、1度目のGHCジュニアタッグ挑戦(2025年12・13後楽園ホール)はノア以外で活動するF-SWAG(ガイア・ホックスとのユニット)の査定マッチ的な見方もあり、前回(4・12名古屋金城ふ頭アリーナ)はGHCタッグ挑戦でOZAWAのパートナーという位置づけ(王者組は内藤哲也&BUSHI)。
だが今回は純然たるジュニアの実力派チームとして、セミにラインナップされた。TEAM 2000 Xのジュニア部隊「J2KX」が結成され、メンバーのカイ・フジムラはすでにGHCジュニアヘビー級のベルトを保持している。そこでタッグの方に狙いを定めたのがYO-HEYと、その男…政岡純のコンビだった。
政岡は去年の今頃、フリーランスとして多くの団体に上がっていた。中でもプロレスリングFREEDOMSと天龍プロジェクトにおいては、私はコメンテーターや実況の立場からその姿を見る距離感。ただ存在自体が印象づけられたのは、それこそ関西在住だった頃だ。
2018年8月6日、FREEDOMS代表の佐々木貴が地方で活動するプロレスラーに対し「後楽園ホールで試合をやりたいやつ、一旗揚げたいレスラーは名乗りをあげろ!」と呼びかけて開催した「群雄割拠」という大会があった(条件は自腹)。そこに大阪のローカル団体・プロレスリング紫焔所属としてやってきたのが政岡だった。
「イケメン群雄割拠」と銘打たれたタッグマッチで、顔以上に印象的だったのは小柄ながらもしっかりと体を作っていたこと。今と比べるとまだ線は細かったが、アマチュアとの境界線が曖昧な環境とありがちな地方団体にいながら、突出した意識の高さがうかがえた。
その1ヵ月後には、関西圏でも政岡を目撃する。長野のアマチュア団体・信州プロレスのグレート無茶代表が企画した「プロレスフェス」で、場内実況を依頼された。
この大会は、プロアマ問わず全国のご当地レスラーたちが各地区の予選に出場し、大会委員長を務めた武藤敬司が大会ごとにMVPを選出するというもの。9月15日、奈良・イオンモール橿原でおこなわれた関西・中国予選大会へ参戦した中に、政岡がいた。