食肉三銃士は永遠に不動なのか
7年ほど前、ニコニコプロレスチャンネルでアンケート機能を駆使し、肉に関する調査活動をおこなったことがあった(29日/ニクの日だったため)。国ごとの文化や宗教上の制限は別として、世界中でも牛・豚・鶏が3大メジャーであるのは揺るぎないと言っていい。
ほかに馬、羊、猪、鯨といったところもポピュラーではあるが、前高山ならぬ“牛豚鶏”の上三つを凌駕するまでにはいたらず。馬だって羊だってあれほどうまいのに、牛・豚・鶏と同格に扱われるシチュエーションは、あまり聞かない。
私自身、今ここで優先順位をつけろと言われたら豚や鶏よりも猪と羊を持ってくる。ただしそれは食肉三銃士と比べると食べる機会が少なく、なんとなくプライオリティーが上という気になっているだけではと自己分析してしまう。
猪も羊も、毎日食べていたら飽きるだろう。それに対し、牛・豚・鶏はある程度ルーティンになってもあまり気にならない。
何ゆえ、これほどまでに上三つが盤石なのかをいろいろと議論したところ、牛・豚・鶏とその他の肉にある決定的な違いが浮上。それは“多様性”だ。
上三つは、調理法が実に豊富なのだ。牛に限定してもパッと思い浮かぶだけでステーキ、すきやき、しゃぶしゃぶ、牛丼、ローストビーフ、ハンバーグ…と、どんどん出てくる。豚と鶏も揚げたり焼いたり、煮たり…とバリエーション豊かに我々の食欲を満たす。
言うまでもなくそれ以外の肉も調理法はいくつかあるが羊=ジンギスカン、馬=馬刺し、猪=ぼたん鍋というように、代表的なものへイメージが集約されている。そこが、たとえ味で上回ったとしても番付では牛・豚・鶏に勝てぬ部分なのではないか。
そんな結論のようなものを出しつつ、せっかくなのでアンケート調査をやってみたわけだ。まずはメインテーマに沿って一番好きな肉(設問的には「もしも明日地球が終わるとしたら、もしくは明日から食べることが禁じられるとしたら、どの肉を食べるか?」)を視聴者に聞いてみたところ、支持率的には意外にも鯨が3大メジャーの一角である鶏を撃破し、豚と同率2位になるという番狂わせ!

それにしても牛の強さよ。実に半数がビーフジャンキーという、現実を見せつけられた思いになった。やはりどんなに飽食の時代となっても、牛はキング・オブ・ミートなのだ。
では、牛を使った料理の中でベストなのはどれか? これもなかなか興味深い結果が出た。

高級料理のすきやき、しゃぶしゃぶには票が集まらず、ハレとケで言えばハレに当たり比較的手が届きやすい焼き肉(ステーキもハレだろう)とケ(日常)の代表的な肉料理であるハンバーグが同率1位に。そして注目すべきは牛丼が3位になった点。つまり高級なものよりも、庶民的で馴染みの深い方が支持されている。そんな事実が如実に表れたのだ。
当時、よく行列を見かけるようになった牛カツも、まだまだグリーンボーイだった。というわけで真の1位を決めるべく決戦投票を実施したところ…僅差で焼き肉が牛肉王に!

順当とも言える結果だが、ファミレスで普通に楽しめるハンバーグのフォロワーが焼き肉に匹敵するほどのものとは、この海のリハクをもってしても読めなかった。最後に、3大メジャーに敬意を表しカレーという括りだったら誰が一番強いのかハッキリさせた。

ここでも牛、強し。もっとも河野真幸選手が言ったように「店によって変わってくる」というのも十分うなずける。一例をあげると、通常はビーフカレーを注文する人でも神保町の共栄堂でスマトラカレーを食す場合は、ポークを頼むケースが多いのではないか(私がそうです)。
カレーの紹介はさておき、いつの日か難攻不落とされる牛・豚・鶏の食肉三銃士を引きずり下ろす馳浩、佐々木健介的な肉が出てくれば、それはすなわち食文化の発展へとつながるのだと思う。羊よ諦めるな、馬よ走れ、猪よ猪突猛進せよ…などとエールを送りつつ、本日10月27日は流星号を飛ばし東中野へと向かっていた。
東中野といえば骨法道場がJRの目の前にあり、その並びに『無理しない ケガしない 明日も仕事!新根室プロレス物語』を上映したポレポレ東中野も存在する街。公開時、舞台挨拶のためやってきた新根室のメンバーは、大興奮のあまり道場前で記念撮影をしまくっていた。
あとはすごく昔にミステル・カカオさんの覆面屋工房が所在した時期もあったし、現・Yoshiki Inamuraこと稲村愛輝選手のインタビューも駅前のハードコアチョコレート経営のBARバレンタインでやった。そんな比較的馴染みのある東中野ながら、つい最近までこのようなお店の存在を知らなかった。皆さんは「大盛軒」をご存じだろうか。


JR東中野駅東口改札よりとほ1分もしないところにある大盛軒。すぐ隣を列車が走っている
