大阪プロレス、面白かった!
9月5日は大阪プロレス新木場1stRING大会取材へ。2021年にゼウス選手が代表となり、新体制として再スタートを切った以後、地元に定着させるべく関西圏での活動を続けてきたが、この日が2013年12月19日以来(場所は同じく新木場)、約13年ぶりの東京大会開催となる。
昨年11月に闘道館イベントへタイガースマスク選手に出演していただいたのは、リスタートから4年が経過し関東圏のプロレスファンに大阪の現状がそれほど伝わってきておらず、レクチャーしてもらうためだった。そこで、東京進出はまだまだと聞いており「その前に地元・大阪の大会を見にいきます!」と伝えた。
ところが思いのほか東京進出が早かったため、結果的に大阪へいくよりも先に見られることとなる。やはり、関東近圏のマエストロの皆さんは鼻が利く。90年代からその筋の団体に好んで足を運び、酸いも甘いも知り尽くし最近の在京インディーでは満足できなくなったかのような選りすぐりのファンの顔が、客席のあちこちに見受けられた。

天王山トーナメント出場者による入場式では、佐野蒼嵐が選手宣誓
私自身も初めて見る選手が多く、何もかもが新鮮だった。全体の印象としては、とにかく動きの一つひとつがしっかりしている。この“しっかり”にはいろいろな意味が含まれる。
アスリート能力として、レスリング技術として、見せ方として、間合いや呼吸、動と静の使い分け…プロレスに必要とされるものが、ほとんどの選手に備わっている。特にそれはゼウス体制となった以後、生まれた選手たちにおいて顕著だった。
この日は年に一度開催されるシングル最強を決めるトーナメント「天王山」の1回戦4試合ほか全7試合がラインナップされたが、まず目を見張ったのがトーナメントの一発目に登場したゴリアテというマスクマン。相手のヴァンベール・ジャックとは対照的に上背があり、体格もしっかりしているので、ただ暴れるだけでド迫力。闘う最中「ウガーッ!」としか声を発しないのもいい。

コーナーポストに投げつけるだけでこの迫力!
ゴリアテが怪力に任せて暴れれば暴れるほど、小さいながらも立体的な動きで対抗するジャックが映える。最後は丸め込まれて逆転負けを喫したが、この男をもっと自由に豪快に暴れさせたらすんごいものが見られるという期待感が爆上がりだった。

どんなぶっこ抜きジャーマンだよ!
「東京の団体のリングに上がったら面白いだろうな」
そう思わせた時点で、大阪プロレスの勝ちだ。1つ前の第2試合に出場したゼウス社長が「来年は半年に1回ぐらい東京へ来たいと思います!」と宣言し観客を喜ばせたが、本来の目的は「大阪にいってでもこの選手たちを見たい」と思わせることであり、東京初進出はそのためのプレゼンテーションの場であるはず。

自身も全日本プロレスを退団して以来5年ぶりの東京における試合とのこと。満員の客席に、ゼウスも嬉しそう
実際、そう思わせるような選手がこのあとも続々と登場する。続くトーナメント1回戦は、新体制以前の時代から大阪プロレスの主力として歴史を刻んできた者同士であるタイガースマスクと三原一晃。